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『ブルーとオレンジ』

大人が読んでも面白い高学年向けのおすすめ図書にあった
『ブルーとオレンジ』。
気になって図書館で借りてみました。

うん、これは高学年向けだね、、、という文字の細かさ。
この本、ずばり、いじめやスクールカーストが主題です。
冒頭から少ししんどくなる描写がありますが、とてもリアル。
私もそうでしたが、多くの大人が共感できるテーマかと。

あと、出てくる大人がポンコツなんですよ。
ポンコツっていうのは、特別堕落した大人が描かれているわけではなく、普通の大人。
なんの役にも立たなくて、逆にその大人が正義を振りかざすことで
残酷な状況を生み出す存在として。
自分もこどものとき、大人の正論だけど、ズレた指導を冷ややかに
見てた時ってあったなーとか、今の私も自分では子どものためを思って
かけてる言葉で追い詰めてる時ってあるんだろうなと思ったり。

借りてきたときに、「これ一応こどもの本なんだよー5年生くらいかららしいけど。」
と息子に言ったら、ちらっと厚さをみて「これはむずかしそう」とのこと。
でも私が夕飯の用意で、一時テーブルに放置しておいたら、1時間ほどで
息子いっき読み。

どこまで解釈出来たかは分かりませんが、お互い読後に
「登場人物Aはよくがんばったよねー」
「Bも実はいいやつだよね」
「しかし、現実はもっときびしいからこういうオチだろうね」
とか。。。

別にいじめはいけないとか、自分ならどうするか、とか、そういうことは抜きで
簡単な感想を親子でぽつぽつ話せて、あーよかったなーと。
いままではどうしてもこちらがお付き合いの形での読み聞かせとかでしたが、
少しずつ同じ本で共感するということが可能になってきてるのかもしれないです。
こんな感じの本、また発掘できたらいいなー。








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